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更新日:2022年8月23日

教えて涌谷の特産品!涌谷町の「モロヘイヤ」

王様の野菜「モロヘイヤ」

涌谷町のモロヘイヤ夏から秋にかけて旬を迎える野菜「モロヘイヤ」。

涌谷の特産品!第3弾では、この夏の猛暑を乗り切る栄養満点の「モロヘイヤ」について、ご紹介します。

「モロヘイヤ」はインド西部からアフリカ大陸が原産地で、エジプトや中東などでは昔から食べられていました。古代エジプトの王様が不治の病で苦しんでいたときに、「モロヘイヤ」のスープで治ったという伝説があり、エジプトでは「王様の野菜」と称賛されています。

「モロヘイヤ」は、和名を「シマツナソ」。また、「王様の野菜」のことをアラビア語で「ムルキーヤ(molokheiya)」と呼んだことから「モロヘイヤ」と言われるようになったそうです。

野菜の代表「モロヘイヤ」の歴史と特徴

モロヘイヤの畑夏野菜を代表する「モロヘイヤ」。

現在では、その知名度も人気も高まっていますが、「モロヘイヤ」の歴史は比較的まだ浅く、最初に日本に入ってきたのは1950年代のこと。

最初はなかなか普及せず、1980年代になり、栄養価が高く、簡単に栽培ができるということから、短期間で日本全国に広まりました。

そんな野菜界のニューフェイス「モロヘイヤ」。1988年に宮城県から栄養価の高い推奨農産物として紹介され、現在、宮城県の作付面積・出荷量は、全国第5位。実は、我が町、涌谷町も販売実績県内第1位(注釈1)の隠れた特産品となっており、現在21名の生産者により、作付面積80アール、約9.9トン(注釈2)の「モロヘイヤ」が生産されています。

(注釈1)令和元年度農協別販売実績(令和3年4月みやぎの園芸特産データブック)

(注釈2)令和3年度作付実績(JA新みやぎ)

家庭菜園でも簡単♪『モロヘイヤ』の栽培

モロヘイヤの花「モロヘイヤ」は7月中旬から10月が収穫時期で、葉物野菜の作りづらい夏の時期に栽培できる貴重な野菜です。病害虫にも比較的強く、自生力の強い丈夫な植物なので、家庭菜園でも簡単に栽培できます。

収穫時期には、こまめに芽先の柔らかい部分を摘み取ります。摘芯することによって、わき芽を増やし、長い間楽しむことができます。

ぜひ、この機会にチャレンジしてみませんか。

モロヘイヤの種「モロヘイヤ」は、若葉の部分を食する緑黄色野菜で、刻むとオクラのような粘りが出るのが特徴です。

しかし、完熟した種子(右の写真)には毒性の強い強心糖体のストロファンチジンが含まれており、誤って摂取した場合、少量でもめまいや嘔吐などの中毒を起こしますので、絶対に食べてはいけません。

クレオパトラも好んで食べた『モロヘイヤ』の栄養価は

モロヘイヤの栄養価は「モロヘイヤ」の注目すべきは、その栄養価の高さ。美容にも効果があり、世界三大美女の一人であるクレオパトラも愛した野菜と言われています。

その栄養素の中でも含有量が多いのがベータカロテンです。同じ緑黄色野菜のほうれん草と比べると約2倍。ビタミンB2もほうれん草の約2倍、カルシウムは約5倍も含まれており、骨粗鬆症予防にも効果的です。その他、ビタミンC、カリウム、鉄分も豊富です。また、葉野菜の中では食物繊維も豊富で、便秘の解消に役立つと考えられます。

「モロヘイヤ」は、その万能的効能から“奇跡の野菜”とも称賛されています。

  • ビタミンA:皮膚や粘膜の健康を保ちます。
  • ビタミンB1:糖質の代謝に関わり、記憶力の減退、疲れやすさを防ぎます。
  • ビタミンB2:脂質の代謝に関わり、過酸化脂質の生成を抑え、動脈硬化を予防します。
  • ビタミンC:風邪の予防、血栓予防、がん予防と免疫機能の向上に関わります。
  • その他:コレステロール・血圧の低下、便秘や貧血解消も期待されます。

ネバネバパワーで夏の猛暑を乗り切る!「モロヘイヤ」のおすすめレシピ♪

夏に不足しがちなミネラルの補給にぴったりな野菜「モロヘイヤ」。

香りや味にクセがなく、かすかに甘みがあり、生葉を刻むと独特の粘りが出て、茹でるとトロッとして海苔のようになめらかになることから、「トロロナ」とも呼ばれます。茹でたり、炒めたり、スープにしていろんなアレンジをぜひ、お試しください。

「モロヘイヤ」のネバネバパワーでこの夏の猛暑を乗り切りましょう。

この一杯で夏バテ予防!スタミナたっぷり!~モロヘイヤのスープ~

モロヘイヤのスープ【材料】(2人前)

  • モロヘイヤ:60グラム
  • 卵:1個
  • 玉ねぎ:4分の1個
  • 水:400ミリリットル
  • 鶏がらスープの素:小さじ1
  • しょうゆ:大さじ1
  • ごま油:小さじ1

【作り方】

  1. モロヘイヤは茹でて水気を絞って2cm幅に切る。玉ねぎは薄切りにする。
  2. 鍋に玉ねぎと水を入れ、玉ねぎがしんなりするまで中火で加熱する。
  3. 鶏がらスープの素、しょうゆ、茹でて切ったモロヘイヤを2.に入れ、ひと煮立ちさせる。
  4. 沸騰した状態で、溶き卵を流し入れ、固まってきたら混ぜ合わせる。
  5. 最後にごま油を入れて、器に盛り付け完成です。

ネバネバパワー!ご飯もすすむ!~モロヘイヤ丼~

モロヘイヤ丼【材料】(2人前)

  • モロヘイヤ:100グラム
  • 納豆:2パック
  • 長芋:200グラム
  • 小ねぎ:3本
  • オクラ:3本
  • プチトマト:2個
  • 卵黄:2個
  • ご飯:茶碗2杯分
  • 醤油:適宜

【作り方】

  1. モロヘイヤを塩茹でし、細かく刻む。
  2. 納豆は付属のタレを加え、よく混ぜる。
  3. 長芋はすりおろし、小ねぎは小口薄切り、オクラは塩をまぶしてかるくもみ、熱湯でさっと茹で小口切り、プチトマトは輪切りにする。
  4. 丼にご飯を盛り、1から3と卵黄をのせて完成です。醤油をかけて混ぜながら召し上がれ。

 

栄養満点!お弁当の彩に!~モロヘイヤのだし巻き卵~

モロヘイヤのだし巻きたまご【材料】

  • 卵:2個
  • モロヘイヤの葉:適宜
  • ☆出汁:小さじ2分の1
  • ☆さとう:お好みで
  • ☆水:大さじ1
  • オリーブオイル:小さじ1

【作り方】

  1. モロヘイヤの葉を洗い、熱湯で30秒茹でる。
  2. みじん切りにして☆を混ぜる。
  3. 溶き卵に1を加えて、混ぜ合わせる。
  4. 卵焼き器にオリーブオイルを中火で熱し、温まったら弱火にして卵液の3分の1量を注いで巻き込む。
  5. 残りの卵液も数回に分けて巻き焼き上げたら完成です。

食材一口メモ!いい「モロヘイヤ」の選び方

  • モロヘイヤの選び方葉の緑色が濃く、ピンとしている。
  • 茎が硬く、手で折れる。
  • 切り口が変色していない。

お問い合わせ

農林振興課農産園芸班

宮城県遠田郡涌谷町字新町裏153番地2

電話:0229-25-8511

ファクス:0229-42-3313