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更新日:2016年5月12日

石造五重塔出土容器涌谷町立史料館春季特別展示資料

見龍廟の香炉

4月より開館した涌谷町立史料館では、春季の特別展示品として、平成24年に涌谷伊達家墓所門前にある石造五重塔(県指定文化財附)から発見された香炉および曲げ物容器を特別陳列しています。(平成26年5月29日まで展示)

この容器は五重塔第三層に納められていたもので、「寛文十三年三月念七、見龍院殿」と寛文事件(伊達騒動)で凶刃に倒れた伊達安芸宗重公の三回忌の日付と戒名や、「真身舎利、佛舎利」と舎利を納めたことが明記されています。

文字の筆体も円同寺(現見龍寺)住職であった石水和尚の筆によるものであることから、事件後、荼毘に付され涌谷へと帰ってきた宗重公の御霊を分ち、三回忌の法要が行なわれたようです。

この時、見龍院霊屋は、まだ建築途中でしたので、塔の造立と合わせ人々の墓参がしやすいようにと企画されたものであったのかもしれません。

当時の家臣たちや石水和尚が亡き館主に寄せた想いが込められた大変貴重な資料といえます。

(福山宗志)

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