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更新日:2018年3月7日

城山公園の樹木ー樅の木(天然記念物指定)

人々は、春に桜花を持て囃し、大騒ぎしますが、散ると眼と意識は離れます。桜の外に、大地に根を張り、年輪を重ね、聳え立つ古木の生命力を讃えたいです。

平地では珍しい樅の巨木ですが、植樹の由来の記録・伝承は途絶えています。

樅は、まつ科の日本特産種、常緑針葉樹、大高木、大きいと樹高40m、幹回り1.5m位になりますが、寿命は短い樹種です。

日本人との関係は古く、幹が真直ぐ、材質が柔らかく、伐採・加工が容易で、縄文時代中頃(約五千年前)から利用されました。

『万葉集』(約千二百年前)でも山部赤人が「木群を見れば臣の木も生ひ継げにけり…」(巻三・三二二)と詠み、世代交代と意識して見ていました。樅の木

樅は「環境指標樹木」ですが、大気汚染、酸性雨、天然林は枯れ、伐採も進み、大きく育つのは難しいです。

東京都代々木の地名は、樅から来ましたが、もう樅は見られません。

城山公園は、樹形の良い古木が多いのですが、生育環境の悪化で桜、松、椿、欅、白樫、銀杏などの将来が心配されます。

放射能も樹木の「いのち」に影響がないか、懸念されます。

樅はクリスマスの木。古い時代のドイツ辺りでは、冬至の頃、部屋に「西洋樅・トウヒ」を飾る風習、土着の樹木崇拝があった。キリスト教は「樹木に霊を認めず」対立、布教の為に妥協し、受け入れたのは、今から四、五百年前です。キリスト教二千年の歴史でクリスマス・ツリーは新しい風習です。

【写真:涌谷神社に向い左側、樹齢250年、樹高20.3m、幹周約2.8m】

(涌谷町文化財保護委員:伊藤源治)

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