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更新日:2016年5月12日

妙見宮(拝殿は県指定の有形文財・日向町鎮座)

懸魚

妙見宮は、今日の神明社で涌谷亘理氏(三代定宗から伊達氏を名乗る)の氏神様でした。天正十九年(一五九一)村替になった亘理元宗・重宗によって、亘理から移されました。当初は城内に祀られ、四代伊達安芸宗重の時、寛文三年(一六六三)妙見宮を造営したと伝わっています。

現在の規模を見ると、南を正面に北へ長床・拝殿・本殿が縦一列に建っています。

このうち、拝殿が旧妙見宮の本殿で五代宗元の時、元禄十一年(一六九八)の落成で、大きさは三間に二間、正面に一間の向拝が付き、屋根は入母屋造り、室内を内陣と外陣に分け、現本殿に奉安の神像を祀る厨子を内陣に安置しました。建物の要所に施した涌谷伊達氏の家紋根笹霰の彩画や月九曜紋の飾金具が元禄期の華麗さと堅実な造作に一門としての風格を漂わせています。小倉強氏は妻飾りの懸魚を写真で紹介して、「中央は三花懸魚で、六葉飾の代りに華麗な四弁花の彫刻をつけ、面には雲形の浮彫が施されているのは珍しく県内には例がない」(『宮城県の古建築』)と述べています。

享和三年(一八〇三)、十一代村常の時、現本殿を建てて、元禄の本殿を拝殿に直しました。

(涌谷町文化財保護委員長:佐々木茂楨)

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