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更新日:2021年2月22日

オオカミ信仰―箟峯寺の石碑

三峯神社日本には古い時代から、動物を「神」「神の使い」とする動物信仰があります。キツネ、ハクチョウなど、特に、オオカミは日本人の心に深く根を下ろし、長く信仰されて来ました。オオカミは害獣ですが、田畑を荒らす、鹿・猪・鼠を捕らえる益獣でもありました。日本に生息した北海道のエゾオオカミ、本州・四国・九州のニホンオオカミは絶滅しましたが、信仰は全国に生きています。信仰の対象として、オオカミの骨・皮、石像・木像、絵が残り、碑を建て、オオカミ祭りを行う神社もあります。

箟峯寺のオオカミ信仰は、実相坊所蔵「オオカミの頭骨」、東大門跡に三峰神社の石碑として残っています。民俗文化財「白山祭」の日に、子供達が当前の坊に集合、実相坊の「オオカミの頭骨」を迎えオオカミ石像「おにぎり」を造り、この石碑に供えました。箟峯寺では「おかめ祭り」と呼びました。三峰神社はオオカミを神の使いとする神社です。箟峯寺は修験の山で、鎌倉時代、埼玉県秩父の三峰神社本宮から修験者が勧請したと考えられています。

図:石碑の年号は「昭和四十一年」一九六〇年代まで祭りは続いた。下部にオオカミ像が彫られている。

写真:オオカミ祭りが続く、岩手県衣川三峰神社のオオカミ石像。

(文化財保護委員:伊藤源治)

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