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更新日:2016年5月12日
昨年末、箟峯寺西大門が新装建立された。西大門には以前から門柱が建っていたが、昔は東にも大門があった。昭和30年代に道路改修が行われ、別の場所ながら「東大門跡」の標識が建てられた。箟峯寺にお参りするルートを探ってみた。
①涌谷作田からのルート
登り口は今よりもっと東側にあって、「一皇子」の祠にお参りしてから登り始めた。岩船、鰈沼、二つ壇、石仏、平沢、並杉、花立、西大門を経て箟峯寺に至る。現在最もポピュラーな参道である。
②加護坊山→大平→成沢からのルート
こちらは、箟峯寺が中世に一山寺院を形成する過程で、多くの坊舎の移動経路だったと思われる。途中、金の採掘をしたみよし掘り跡付近を通る。
他にも次の登坂ルートはすべて西大門を通る。
③金山→牧場→石仏からのルート
④追戸横穴墓群→鰈沼→石仏からのルート
⑤猪岡石沢→平沢からのルート
⑥猪岡愛宕→向山からのルート(七曲り)
⑦山太田大天馬からのルート(西沢をよじ登った)
一方、東大門を通るのはただ一本のみで、
⑧太田または吉住→産仮小屋からのルート
途中、馬転ばし(当時はすごく急坂な草原、今は杉林)、大石、蛇坂から東大門、仁王坂を通って箟峯寺に到達した。
最後は東西大門を通ることなく、直接本堂直下、箟岳山公会堂の脇に出る道である。
⑨吉住→お不動様からのルート(小学校道路)
(涌谷町文化財保護委員:坊城延溟)
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