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更新日:2018年6月4日

涌谷町の町花・町木

涌谷町の町花・町木は町民憲章と同じ昭和六十年(一九八五)、箟岳村と旧涌谷町の合併三十周年記念事業として町民の公募によって制定されました。

町花は「さくら」です。当地に伝わる俚謡“お茶屋節”は全章で桜を歌っており、伊達安芸宗重公も桜を詠んだ数首の歌を残しています。桜は涌谷の象徴であり町民の心の拠り所となっています。

町木は「杉」です。仙北のどこからでも望める箟岳山の夫婦杉は五穀豊穣の守り神として人々の尊崇を集めています。日本最初の産金遺跡黄金山神社のご神体の山には見事な巨木の並ぶ杉林があり、涌谷伊達家ゆかりの妙見宮は杉の木立に囲まれた参道の奥にあります。杉は古来信仰の対象であり、杉も私たち町民の心の拠り所になっています。

十数年前の八月、関西を旅したことがあります。大阪駅から近鉄奈良線で飛鳥を目指しました。その時車中から線路沿いに咲いていた白、紫、赤い花々がしばらく目に入りました。「ムクゲ」です。強い生命力と一途さという花の特性や印象が朝鮮半島の人々に古くから愛されていた花です。現在、韓国の多くの国民から国花と称されています。遠く飛鳥や奈良期、この近辺に住んでいたであろう多くの渡来人とその末裔の人々に思い当ります。新涌谷大橋杉の実

最後に立ち寄った広島市の原爆資料館から入場記念に夾竹桃の鉢植えをいただきました。インド原産で紅白のきれいな花を咲かせます。原爆投下のあと、枯れ果てることなく力強く命を吹き返した故、広島市の花木に指定されています。

町花、町木、市花、国花に至るまで、花や木の特性とその地の人々の心とが密接に結びついており、とても興味深く感じます。

(涌谷町文化財保護委員:都築裕孝)

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