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更新日:2019年2月13日

ふるさとの火(二)いろり

「いろり」は囲炉裏とも書き、語源は「居る」で、炉端・炉辺とも呼びます。日本の縄文時代、約一万年前の住居跡にも「炉」があり、いろりの起源です。いろりは神の宿る火所で、家の象徴とされ、火を清く、長く保つことは、家の永続を意味し、火種を絶やさず、清浄を保ちました。「家」とは火所のある独立した建物・部屋で、いろりを囲み、一緒に暮らす人々が家族なのです。

本来の役目は、暖房、照明、乾燥、食物の煮炊き、煙による薫蒸と防虫です。直火・灰で食物を焼き、「自在鉤」に架けた鍋、鉄瓶で煮炊きしました。

「火棚」は、穀物の乾燥、薫蒸、保管設備で、飢饉に備えた穀物を百年も乗せていた例があります。何れも、正月には注連縄を附けます。煙は、茅葺屋根を薫蒸し、腐食を防ぎ、蚊・蝿の防虫に役立ちます。近・現代でも、いろりを囲む家族団欒は理想とされ、吹雪の夜に、いろりの側で母が絹を縫い、父は昔語り、子らは拳を握り、春を待つ郷愁の風景が歌われます。いろり

〈写真〉江戸時代(約三百年前)
1.横座(よこざ)家の主、菩提寺の僧侶の座

2.主婦座(かかざ)主婦の座

3.木尻(きじり)使用人の座

4.客座(きゃくざ)お客の座=いろりを囲む、家族着座の位置は、家族の秩序を意味した

5.火棚

6.自在鉤

(涌谷町文化財保護委員:伊藤源治)

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