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更新日:2017年7月5日

「山神」信仰

箟峯寺の山神箟岳山頂、箟峯寺正面石段登り口のすぐ左手に、山神と大きく彫られた石碑があります。安政二(一八五五)年八月十二日と確認できます。箟岳山公会堂前の駐車場から登るとすぐ目に付くところにあるので誰でも見ることができます。ただ誰が何のために建立したかは不明です。

もう一基、産仮小屋地内にも山神と彫られた石碑を発見しました。こちらは個人所有の竹林の中にあるので、誰でも見られるわけではありません。所有者に案内してもらって竹林に分け入ると、程よい明るさの中で保存状態がよく、年月日、導師萱之坊、願主松之介と刻んである碑文もよくわかります。嘉永五壬子天十月十二日となっており、嘉永五年はみずのえね(壬子)の年で西暦では一八五二年とわかります。願主の名前は案内者のご先祖とのことでした。また導師を務めた萱之坊は、箟峯寺一山の宿坊で、当時の住持は泰勧、現在は廃寺となっています。産仮小屋の山神

他にも山神の石碑があるかどうかは確認していませんが、これら二基に共通しているのが建立された日が十二日であることです。

山神についていわれることは、通称ヤマノカミ、女性神で、一年に十二人の子を産み、マタギとか山仕事をする人に信仰され、毎年十二月十二日または一月十二日は感謝祭の意味合いから、山に入ることはしないとのことです。

類似した名称で小牛田の山神社や栗原の桜田山神社(いずれもサンジンジャ)も安産、子宝、健康などの祈願所です。

(涌谷町文化財保護委員:坊城延溟)

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