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更新日:2017年7月5日

民俗の四季ー盆の行事ー

私たちの暮らしには四季折々に習わしがあります。お盆の季節ですが、旧暦との関係で八月の盆行事が一般的で、「晴れ」の特別の日です。

七日前後から盆の支度を始め、墓掃除、道普請など先祖様の霊が帰ってくるのをお迎えする準備をします。七夕の竹飾りなどを川に流すのも、身の穢れを落とす禊の行為で盆を迎える前の祓いでした。高燈籠

十三日に真菰を敷いた盆棚に秋の七草や酸漿・野菜・昆布などを飾ります。新丁頭の旧家・吉目木家には回忌に当たる年に、ご先祖様を迎える目印として門口に高さ十m程の高燈籠を建て、先端に杉葉を飾り提灯を下げて二十日盆まで火を灯す風があります。

迎え火は、タイマツと呼び十三日から十六日まで夕方に門口で麦藁を焚きます。

盆の起源は、一般的には仏教の説くところで仏教の色彩が濃厚ですが、本来は仏教以前の精霊迎えの儀礼であり、農耕を守る山の神となった先祖の霊を迎える、わが国固有の習俗であったようです。

盆花を飾り祖霊を迎えるお盆と、松飾りで歳神を迎えるお正月を対比してみると、本質的に類似共通するところが多分に見られ、元々同じ祖先祭りだったと考えられています。一年三百六十五日を二期に折半して、その初めの月の満月の夜を中心とする祖霊祭が仏教の盂蘭盆会と結びついて現在のお盆の姿になったとするのは、すでに民俗学の上で定説とされているのです。

伝統的な祭事が簡略化される風潮が進み、営々と継承された風習が失われていく今現在、伝承している祭事・良俗を再認識して、子や孫に残していきたいものと思います。

(涌谷町文化財保護委員:本郷和郎)

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